「 福島を、多様性を尊重する先進県に 」


  

 近年、ダイバーシティ(多様性)という言葉が日本でも多くの場面で使われるようになってきました。企業をはじめとするさまざまな組織において、多様な背景を有する人びとを積極的に登用していくことが、組織の力を強めると考えられています。

  多様性を尊重することは、組織マネジメントの観点のみならず、一人ひとりが生きやすい社会をつくるためにも、非常に重要なことです。一人ひとりが自分らし い生き方を選択できる社会をつくっていくためには、自他の違いを理解した上で認めあい、多様な生き方を互いに尊重していくことが不可欠だからです。


 

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の後、福島県に住む私たちは、さまざまな経験をしました。その中には、福島に対するいわれのない偏見・差別や、住民同士の分断など、たいへん心が痛む経験も少なくありませんでした。

 そうした経験を持つ福島だからこそ、互いの違いを認めあい、一人ひとりが自分らしく暮らせる地域にしたい。多様な背景を持つ人びとの力によって福島を強く、しなやかにし、継続的に発展していく地域にしたい。私たちはそう強く願い、福島においてダイバーシティ(多様性)の重要性を考え、議論を深めていくための団体を立ち上げました。福島を多様性を尊重する先進県にし、その重要性を全国へ発信していくこと。それが私たち「ダイバーシティふくしま」の目標です。

 

2015年6月

ダイバーシティふくしま 共同代表

Towards an Advanced Fukushima that Respects Diversity


In recent years, the term “diversity” (tayousei) has come to be used in many settings in Japan. In companies it is considered a source of organizational strength to employ diverse people with various backgrounds.

After the Great East Japan Earthquake and TEPCO Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Incident, those of us living in Fukushima Prefecture endured a variety of experiences. Among these, few were spared the heartache of prejudice and discrimination against Fukushima, as well as divisions among its residents.

In light of these experiences and in recognition of our various differences we wish to make this a place where each person can live in their own way. Through the power of human diversity we aim for Fukushima to become a region continuously evolving, with strength and flexibility.  In order to further these discussions, with the significace of diversity firmily in mind, we established this organiztion. We will broadcast to the entire nation the importance of making Fukushima an advanced prefecture that respects diversity. This is the goal of "Diversity Fukushima".

June, 2015

Diversity Fukushima Co-Representative
( Translated by Natasha Fox )

団体概要


●共同代表(50音順)

川端浩平(福島大学行政政策学類 准教授)

 

二瓶由美子(桜の聖母短期大学キャリア教養学科 前教授)

 

藤野美都子(福島県立医科大学医学部人間科学講座 教授)

 

前川直哉(一般社団法人ふくしま学びのネットワーク理事・事務局長/東京大学大学院経済学研究科 特任研究員)

 

●事務局長

渡辺翔太(会社員)

 

●賛同者(2016年4月1日現在、50音順)

香山雪彦(福島学院大学大学院心理学研究科 教授)

 

木川田朱美(京都精華大学全学教育機構 特任講師)

 

木下ゆり(桜の聖母短期大学生活科学科 准教授)

 

金炳学(福島大学行政政策学類 准教授)

 

倉持惠(弁護士)

 

柴田千賀子(仙台大学体育学部 准教授)

 

高橋準(福島大学行政政策学類 教授)

 

田中大介(東京大学大学院総合文化研究科・学術研究員)

 

丹羽真一(福島県立医科大学会津医療センター 特任教授)